CT線量管理のための線量管理システムの使用経験

Abstract

医療被ばくの増加が問題となる中、医療法施行規則改正にともない2020年4月から対象医療機器による患者の医療被ばくの線量管理/記録が義務付けられ、当院では線量情報を一元的に管理できる線量管理システムを導入し運用を開始した。CT診断参考レベルが設定されている撮影部位において、線量記録から線量解析を行い、診断参考レベルとの比較を行った。その結果、当院の撮影線量は診断参考レベルより低値であったが、一部の撮影プロトコールで撮影線量と運用の改善を行った。線量管理システムは手作業では困難な膨大なデータを扱うことが可能で、線量記録から線量管理まで効率的に利用できる有用なシステムである。