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http://hdl.handle.net/11665/1790
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タイトル: | 大動脈弁狭窄症に対する治療様式における患者特性の検討 SAVRとTAVIの比較 |
著者: | 出見世, 真人 田中, 宇大 瀬崎, 萌恵 平山, 善康 横松, 孝史 三木, 真司 村松, 美帆子 矢野, 諭美 山部, さおり 松本, 祐子 |
キーワード: | 大動脈弁狭窄症 (AS) 経カテーテル的大動脈弁留置術 (TAVI) フレイル |
発行日: | 2020年1月 |
抄録: | 【目的】大動脈弁狭窄症症例において外科的大動脈弁置換術(SAVR)と経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)の治療様式における患者特性の違いを検討すること【方法】2018年7月から2019年8月の間にSAVR、TAVIが行われた連続40症例(平均年齢78.1歳、男性22例、女性18例)について、医学的情報、体成分、運動機能、栄養指標、入院日数および生活背景をSAVR群、TAVI群の2群に分けて比較検討した。【結果】大動脈弁狭窄症の積極的治療の適応となる術前の医学的情報に有意な差はないが、心不全の臨床症状を示すNYHA分類ではTAVI群で有意に重症であった。フレイルの指標となる運動能指標において、多項目にわたりTAVI群で有意に低い結果となった。【結語】SAVR群とTAVI群において、ASの重症度に有意な差はなかった。TAVI群は有意に高齢であり、筋肉量は低値、かつ身体機能が低下しフレイルが進行した状態である。また、要介護度も高い傾向にあり社会的依存度が高いものと推察された。SAVRに比べ低侵襲性であるTAVIにおいて、現状ではフレイルを有する高齢者が治療適応となるケースが多く、術前からの適切な評価、早期からのリハビリテーション介入に加えて、在宅復帰への準備や退院後も継続的にリハビリテーションを提供できる体制を構築していくことが早急の課題である。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11665/1790 |
ISSN: | 1342-7520 |
出現コレクション: | 第26巻
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