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タイトル: Step down後の安定した喘息と咳喘息に対するICS/LABAの屯用使用
著者: 安場, 広高
キーワード: ICS/LABA
頓服
気管支喘息
発行日: 2019年3月
抄録: 【目的】喘息治療においてcontrollerをいかに継続させるかが重要であるが、症状が長期間消失している喘息・咳喘息においては、「一生続ける」ことへの抵抗感が強く、アドヒアランスが不良になりがちである。これらの例に対し、症状を最も早く消失させるICS/LABA合剤をあえて屯用使用を許容して定期受診を守らせ、その継続状況を検討した。【対象】遷延性咳嗽で初診した喘息・咳喘息で、ICS/LABAで2週間以内に咳が消失し3ヵ月間継続できた184例および喘鳴ないし発作で初診しstep downのあとICS/LABA最少用量で安定している74例を対象とした。【方法】感冒罹患時と、咳が出るときに、積極的にICS/LABAを屯用しカレンダーに記載するよう指導し3ヵ月ごとの受診を指示した。屯用中止基準は、喘鳴の出現、3週以上の連続使用、%FEV1.0が10%以上低下、FENOの持続的上昇を伴った咳の出現、のいずれかで、連用に戻すこととした。【結果】Kaplan Meier法での屯用維持率はMSが26ヵ月であった。屯用継続率が悪いのは、咳嗽初診例よりも発作初診例、末梢気道閉塞のある例、ECRS合併例であった。【考察】「風邪を引いたら吸う」「咳が出たら吸う」といったICS/LABAの屯用使用はpatient centeredな管理法である。しかしながら、発作初診例、ECRS合併例、末梢気道閉塞のある例は、連用を守らせることが必要である。
URI: http://hdl.handle.net/11665/1758
ISSN: 1342-7520
出現コレクション:第25巻

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