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22巻 >

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タイトル: 最近10年間の京都市救急搬送患者の統計から呼吸器疾患病態の変貌考察の試み
その他のタイトル: The Recent 10 Years Tendency of Acute Respiratory Diseases in Kyoto City −from the View Point of Analysis on City Ambulance Service −
著者: 日置, 辰一朗
畠中, 陸郎
榎堀, 徹
土谷, 美知子
五十嵐, 知之
安田, 冬彦
中島, 道郎
キーワード: 京都市救急搬送
肺炎
COPD
喘息
呼吸不全
胸膜炎
患者搬送
気道疾患
病院救急医療サービス
喘息
統計
重症度指標
慢性閉塞性肺疾患
Kyoto City Ambulance
Pneumonia
Bronchial Asthma
Respiratory Insufficiency
Pleurisy
発行日: 2011年3月31日
出版者: 洛和会ヘルスケアシステム
引用: 洛和会病院医学雑誌(1341-1845)22巻 Page29-36(2011.03)
抄録: 京都市の救急車の出動件数は毎年増加を続けているが、最近の2009年には年間に約7万件あり、救護人員は63,397件、その内で交通事故は毎年減少している。救護人員の増加は急病によるものが主である。急病は家庭内で発生する一般的な内科系疾患である。本論文では、呼吸器疾患の中で年次的、年齢的に搬送疾患を調査して、疾患の病態の変貌を考察して見る事を試みた。一般的に高齢者の搬送が多くなっている。これは高齢人口の増加と、高齢者が疾患に対する抵抗性が弱っているためであろう。個々の疾患について言えば、肺炎は70歳以上で重症者が目立ち、搬送中の死亡も多いのは、高齢者が多少の症状があっても辛抱する為と考えられ注意すべきであろう。また、特に高齢者では誤嚥性肺炎の予防に注意すべきであろう。COPDの急性増悪時の救急搬送は、COPDの急性増悪に肺炎の合併が多いらしく、搬送数が肺炎数に比例している。しかしCOPDの搬送数が予想より遥かに少ないのは、COPDの診断の普及がまだまだ遅れているためと思われる。特にごく若いCOPDの診断症例がかなりの多く見られる事は少し奇妙に思われる。気管支喘息の搬送数が年々減少しているのは、気管支喘息の治療の進歩を示していると思われる。高齢者を除けば搬送中の死亡も殆どなく、多くの搬送者が当日中に返されるか、外来に廻される事から、この疾患は最近一般に言われるように「気管支喘息はもはや、外来疾患になっている」と言えよう。高齢者にはCOPDとの合併患者も含まれる事に注意すべきであろう。呼吸不全には各種の呼吸器疾患の末期患者が含まれると考えられ、高齢者が多い。胸膜炎は最近では腫瘍性の胸水貯留が多く、原疾患に比例して見られると考えられる。肺結核は高齢者で、多くは以前に療養した経験のある高齢者が多いと考えられる。(著者抄録)
URI: http://hdl.handle.net/11665/392
ISSN: 1341-1845
出現コレクション:22巻

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