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タイトル: クモ膜下出血後に生じる血管修復機構の脳血管攣縮発生に果たす役割
その他のタイトル: An etiologic role of the tissue repair cascade in the development of cerebral vasospasm after subarachnoid hemorrhage
著者: 柳本, 広二
飯原, 弘二
キーワード: 血小板由来成長因
脳血管攣縮
クモ膜下出血
補体系
PDGF-BB
cerebral vasospasm
subarachnoid hemorrhage
complement system
血小板由来増殖因子
クモ膜下出血
血管収縮
動脈硬化症
髄液
生理的血管新生
脳血管れん縮
発行日: 2011年3月31日
出版者: 洛和会ヘルスケアシステム
引用: 洛和会病院医学雑誌(1341-1845)22巻 Page50-59(2011.03)
抄録: クモ膜下出血の後に虚血性合併症を引き起こす脳血管攣縮の成因は未だに不明とされている。血小板、血管内皮、マクロファージ、線維芽細胞が分泌する血小板由来成長因子(Platelet-Derived Growth Factor-BB、PDGF-BB)は、血管平滑筋細胞膜に発現されるβ受容体に結合し、平滑筋細胞の分裂、遊走と血管壁の肥厚を生じ、動脈硬化の成因に関与すると言われているが、PDGF-BBは血管壁の増殖作用のみならず、血管収縮機能をも有している。クモ膜下出血後に生じる脳血管攣縮の発生に関して、PDGF-BBは、(1)クモ膜下出血後の髄液中に検出され、その濃度は遅発性虚血性神経障害(DIND)を発症する患者群にて有意に高い。(2)髄腔内に単独投与することで、遅発的持続的な血管収縮を引き起こす。(3)選択的阻害剤の局所、または、全身投与によって、脳血管攣縮の発生を抑制する。(4)クモ膜下出血後、同因子特異的なβ受容体が血管壁で高発現し、DIND合併症例髄液中に検出されるレベルのおよそ10倍で脳血管を収縮させる。(5)組織学的には、平滑筋細胞や内皮細胞内、および、血管外線維芽細胞に血管攣縮の発生強度に比例するように、PDGF-BBの発現している様子が確認され、一方、正常血管の内皮や中膜には存在しない。以上のことより、傷害を受けた血管壁に対する組織修復因子として、血小板、血管内皮やマクロファージ、線維芽細胞などから分泌されるPDGF-BBが、脳血管攣縮のひとつの原因物質(spasmogenic factor)であると考えられる。(著者抄録)
URI: http://hdl.handle.net/11665/389
ISSN: 1341-1845
出現コレクション:22巻

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