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35巻 >

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タイトル: COVID-19パンデミックは、大腿骨近位部骨折の回復期リハビリテーション病棟在院日数に影響したか
著者: 水谷, 純子
浅田, 麻樹
横山, 雅人
兼松, まどか
堀井, 基行
南, 香織
仲俣, 岳晴
中西, 雄紀
河﨑, 敬
三上, 靖夫
キーワード: 回復期リハビリテーション病棟
新型コロナ感染症
COVID-19
在院日数
大腿骨近位部骨折
発行日: 2024年3月31日
出版者: 洛和会ヘルスケアシステム
引用: 洛和会病院医学雑誌(1341-1845)35巻 Page6-10(2024.03)
抄録: 目的: 大腿骨近位部骨折術後に回復期リハビリテーション病棟に入院した患者について、COVID-19パンデミックが入院期間に影響したかを検討する。 対象: 2016年1月から2021年12月までに受傷し、術後に当院回復期リハビリテーション病棟に入院した65歳以上の患者を対象としたが、回復期リハビリテーション病棟以外の病棟への転棟例や急性期病院への転院例、死亡退院例は除外した。 方法: 2019年12月までの4年間をパンデミック前、2020年1月以後の2年間をパンデミック中とし、回復期リハビリテーション病棟在院日数を比較した。在院日数に影響する要素として、受傷時年齢、骨折型(大腿骨頚部骨折/転子部骨折)、手術方法(人工骨頭置換術/骨接合術)、入院前後の生活場所、術後入院までの期間について調査した。 結果: パンデミック前およびパンデミック中で、症例数(男性/女性)はそれぞれ358(53/305)/198(41/157)例であった。入院期間の中央値は64/60.5日(P=0.069)で、男性は63/69日(P= 0.517)、女性は64/60日(P= 0.014)と女性で有意に短縮していた。 受傷時年齢は平均83.4/83.7歳、女性割合は85.2/79.3%(P=0.075)、大腿骨頚部骨折の割合は53.9/54.0%、受傷前独居31.0/25.3%、術後入院までの期間の中央値は16/16日で、有意な差を認めた項目はなかった。入院中のCOVID-19発症者は1名、濃厚接触者はなかった。 結語: パンデミック中は面会、自宅訪問調査、試験外出泊やデイルームの利用が制限されたが、入院期間は女性において有意に短縮していた。退院時の目標達成判定の適切性や入院中の最善のQOL維持のための配慮などの検証が望まれた。
URI: http://hdl.handle.net/11665/3039
ISSN: 1341-1845
出現コレクション:35巻

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