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11巻 2022 >

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タイトル: V-A ECMO導入直後に人工肺入口側圧上昇し回路交換を行った急性心筋梗塞の1例
著者: 弓削, 聡
岡, 佳伴
三木, 悠資
青田, 恭朋
尹, 成哲
キーワード: 圧力
電子顕微鏡検査法
心筋梗塞
人工肺
人工膜
大動脈内バルーンパンピング
機器機能不全
ECMO
経皮的冠状動脈インターベンション
発行日: 2022年8月31日
出版者: 加古川市民病院機構
引用: 加古川市民病院機構学術誌(2189-1567)11巻 Page31-34(2022.08)
シリーズ番号/レポート番号: 11;
抄録: 静脈脱血-動脈送血の体外式膜型人工肺(veno-arterial extracorporeal membrane oxygenation:V-A ECMO)導入直後に人工肺入口側圧力(入口圧)が上昇し、回路交換に至った急性心筋梗塞(acute myocardial infarction:AMI)の症例を経験した。症例は60歳代男性。緊急カテーテル検査準備中に心肺停止(cardiopulmonary arrest:CPA)となり、V-A ECMOを導入した。開始7分後から灌流量の低下を認め、入口圧が400mmHg以上、人工肺出口側圧力との圧較差が350mmHg以上と異常圧力勾配を認めた。人工肺の異常と判断し、回路交換を行った。経皮的冠動脈形成術(percutaneous coronary intervention:PCI)を施行後、大動脈バルーンパンピング(intra-aortic balloon pumping:IABP)を導入し、ICUへ入室した。第7病日にV-A ECMOを離脱し、第61病日に転院先にて独歩退院となった。人工肺の電子顕微鏡解析では中空糸の一部に血小板様の血液凝固物はあったが、入口圧上昇の原因となる所見は認められなかった。入口圧の異常上昇は原因不明であることが多く、未然に防ぐことは困難である。回路内圧測定を確実に行うことで早期異常の発見、安全な管理に繋がると考える。(著者抄録)
URI: http://hdl.handle.net/11665/2955
ISSN: 2189-1567
出現コレクション:11巻 2022

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