ステロイド全身投与後に水疱を呈した第２期梅毒の1例

Abstract

症例は35歳女性。全身に自覚症状を欠＜ 小紅斑が出現し， 前医でベタメタゾンの全身投与を受けるも， 新たに水疱を伴う皮疹が出現し当科を紹介受診した。顔面，頸部，前胸部に紅斑および痴皮を伴うびらん を認め，血液学的所見と病理組織学的所見から第2期梅毒による皮疹と診断した。第2期梅毒は多様な皮 疹を呈し，鑑別に苦慮することが多く，第2期の皮疹について理解を深めておく必要がある。