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32巻 >

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タイトル: 潰瘍性大腸炎寛解維持療法中の虫垂炎穿孔による汎発性腹膜炎の術後に発症した急性偽性結腸閉塞にネオスチグミン、ジノプロストが奏効した1例
著者: 竹本, 晴彦
吉村, 直生
松村, 泰光
喜多, 貞彦
水野, 克彦
武田, 亮二
松下, 貴和
髙橋, 滋
キーワード: 急性偽性結腸閉塞
潰瘍性大腸炎
ネオスチグミン
ジノプロスト
発行日: 2021年3月31日
出版者: 洛和会ヘルスケアシステム
引用: 洛和会病院医学雑誌 (1341-1845)32巻 Page25-28(2021.03)
抄録: 症例は68歳女性、既往症として潰瘍性大腸炎があり寛解維持療法を行っていた。受診前日から下腹部痛を自覚し、疼痛が増強するため当院救急外来を受診した。造影CTにて急性穿孔性虫垂炎が疑われた。同日緊急手術を施行。虫垂は穿孔しており、汎発性腹膜炎を来していた。開腹虫垂切除術、腹腔ドレナージ術を行った。術後排ガス、排便ともになく、経鼻イレウス管による保存的治療で軽快しなかった。臨床経過、画像所見から急性偽性結腸閉塞症(Acute Colonic Pseudo-Obstruction:以下ACPO)と診断した。ネオスチグミンの皮下注射、ジノプロストの点滴投与で軽快した。ACPOの薬剤治療として一般的にネオスチグミンが用いられるが、ネオスチグミンとジノプロストを併用することで軽快したACPOの1例を経験したため報告する。
URI: http://hdl.handle.net/11665/2656
ISSN: 1341-1845
出現コレクション:32巻

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