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http://hdl.handle.net/11665/2652
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タイトル: | 洛和会音羽記念病院で外科的治療を要したバスキュラーアクセス感染患者の検討 |
著者: | 岡田, 晃一 藤野, 文孝 山内, 博行 細川, 典久 平岩, 望 中村, 智宏 近藤, 守寛 |
キーワード: | バスキュラーアクセス感染 透析 内シャント 人工血管 ブドウ球菌 |
発行日: | 2021年3月31日 |
出版者: | 洛和会ヘルスケアシステム |
引用: | 洛和会病院医学雑誌 (1341-1845)32巻 Page1-4(2021.03) |
抄録: | バスキュラーアクセス感染は重篤化すると死に至る深刻な合併症である。重篤化の原因を調べるためにバスキュラーアクセス感染で手術を要した患者に対し起炎菌、治療法、予後予測因子を検討した。2015年1月から2017年12月
までの3年間に当院でバスキュラーアクセス感染により手術を必要としたのは94例であった。内10名がバスキュラーアクセス感染関連死した。起炎菌は結果の判明した77例中73例(94.8%)がブドウ球菌で、そのうちメチシリン耐性菌は32例(41.6%)であった。生存例ではメチシリン耐性菌は84例中24例(28.5%)、死亡例では10例中8例(80.0%)でメチシリン耐性菌の割合が高かった(p<0.01)。入院中及び施設入所している患者の死亡率は、通院している患者と比較して死亡率が高かった(p<0.05)。発症時の日常生活動作(ADL)がベッド上の患者は死亡率は歩行できる患者のそれと比較して死亡率が高かった(p<0.05)。入院中や施設入所中、ADLの低下した患者では早期発見、早期治療を行っても尚バスキュラーアクセス感染は重篤な結果を生じる可能性がある。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11665/2652 |
ISSN: | 1341-1845 |
出現コレクション: | 32巻
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